フィジカル要素

少し時間が経ってしまったけどインカレが終わりました。


3年ぶりの全国制覇を目指して大会に臨んだ同志社でしたが、結果はまたしても準決勝敗退。やはり大学日本一は簡単には獲らせてもらえませんね。


今大会は府県予選から強豪校が次々と敗退する波乱の地方大会から始まりましたが、最後は順天堂大が恐ろしいまでの勝負強さを発揮し、見事3大会連覇を達成しました。3連覇はこれまで神戸大学が単独で持っていた記録(2008〜2010年大会)でしたが、順天堂大がこれに並んだことになります。


さて、今大会で気になったことがありました。端的に言うと「フィジカル」です。


グループリーグで同組になった大阪成蹊大フットサル部と慶應義塾大体育会ソッカー部の試合は、これまで見てきた大学生同士の試合とはまるで違う、激しい球際の争いが終始展開される非常に見応えのあるものでした。この時は「すごいなー」とさほど気にも留めていなかったのですが、ベスト4に残ったチームが一堂に会した8/26の準決勝でそれははっきりと見てとれました。


同志社の線の細さがひどく目立つのです。


地域リーグしかなかった時代からFリーグが生まれ、大きく変わったことの一つがフィジカル面であることは間違いないでしょう。日本のフットサルが発展していく過程で現れた現象が、今や大学フットサルにも出始めているのかもしれません。未だ体育会になることができない同志社はこのままでは大学のトップレベルから置いてかもしれない。そういった危機感を抱きました。


現に同志社はPK戦とはいえサッカー部の慶応大に敗れました。もちろん、慶応大はフィジカルだけでなく技術、走力、トランジションのどれを取っても高いレベルにある強敵で、サインプレーを使うなどフットサルを研究しているチームでした。対戦前はフットサル特有の動き方に対応できないだろうといった声もちらほら聞こえ、苦戦しても最後は勝つだろうという見方が多かったと思います。


しかし、同志社はそんなサッカーチームを相手にフルタイムで勝ち越すことができなかった。チャンスを作りながらも決め切ることができなかった同志社でしたが、その背景には慶応大選手の持つ圧力と無関係だとは思えません。


特に1対1の場面では、エースの牧角#81でさえ勝負を避ける場面もありました。これは彼にに聞いてみなければ分かりませんが、身体能力の高い慶応大の選手は1対1の場面において隙がなかった。ドリブラーである牧角も相手に何かしらの手強さを感じ、無理に仕掛けるよりは他の選択肢を選んだベターだと判断したのではないかと思っています。


もちろん、同志社が筋トレをして慶応大のようなゴツい選手になる必要はないし、彼らには彼らなりの道を進めば良いと思います。しかし、どんなにフットサルの技術、戦術を高めても最後は1対1の個の勝負からは逃げられない。同志社がこれ以上の結果を残すためにフィジカル要素の強化はもはや無視できない段階に来ているのではないかと感じます。


先日、京大の松宮監督と話をした時に言っていました。フィジカルとは相手とぶつかって当たり負けしないことだけではない。むしろ、フィジカルを鍛えるとこれまで届かなかったボールに足が届いたり、これまでは打てなかった距離からシュートを打てるようになったりと、選手としての幅が広がることに意義があると。


大学フットサルの成熟とともに既存のやり方だけでは衰退を道をたどるのではないかという不安も感じた3日間でした。


ちなみに今大会、同志社OBの喜田が各チームの体格に関する興味深い分析を行っていて、そこでも同志社の貧弱さが露呈されていました。同志社OBはみんな感じていることは同じだなと笑。ちなみにこの分析はちょっとした話題になっていました。同志社のTwitterアカウントでもリツイートしているので、よければご覧ください。




写真は今大会で最も好きな1枚です。


PK戦の一コマなんですが、シュートを決めた後のカットではありません。外して肩を落とす選手を迎えるメンバーたちの姿です。


結果が全てと言われる厳しい世界で戦う彼らですが、人として、スポーツマンとして素晴らしい行動を取った彼らに感謝の気持ちでいっぱいです。敗れても彼らは美しかった。


また来年この舞台に帰ってこれるように。同志社の1年がまた始まります。

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